---半オリジナル QCT ---

 市販品のQCTの使い勝手がよくないので、市販のバイト
 ホルダーがそのまま使えるように、半分オリジナルのQCT
 の試作してみました。本当は、本番なのですが、精度がよ
 くないので、負け惜しみで、試作品にしました。
 市販品のQCTは、バイトホルダーの取り付けに手間取りま
 す。これでは、QCTの役目を果たさないので、苦々しく思っ
 てました。バイトホルダーのサイズにばらつきがあるためだと
 思います。
 オリジナルは、真ん中のアリ溝のかみ合わせを本体が
 わに引く形で固定します。このため、取り外しが結構す
 ムーズですが、取り付けは、ホルダーによって、差がで
 ます。
 そこで、真ん中のあり溝を固定にして、両脇を押す形の
 QCTを試作してみました。

 

 なんとか形にはなりましたが、細かい部分の精度がでて
 
 ないために、動きにスムーズさがありません。また、罫書き
 線を頼りに切削したために、0.5mmほどのばらつきがで
 てしまいました。特に、アリ溝の加工では、現物合わせに
 なってしまったので、ヌルっとした感触で、入るようにはなり
 ませんでした。

 

 また、本体のアリ溝の加工で、左右で、寸法が違ってしまい
 ました。諸兄のような、精密な加工にはほど遠いです。
 これも勉強ですね。
 本体部分は、手持ちのSS400から切り出した部材を、両脇と
 背面は、S45Cのミガキ棒を使用しました。
 SS400は柔らかいのですが、どちらかというと、粘っこい感じ
 で、固定がしっかりしてないと、食い込みがよくおこります。
 S45Cは、SS400よりも硬い感じですが、粘りはその分
 すくないように感じます。S45Cの方が、何となく鉄のような
 感じです。