衣装入れに使ってたお茶箱を解体した。50年ぐらい前の珍しい
ものなので,もしかしてと思いオークションを確かめてみたが,
出品されているものの入札はないようなので,諦めて,解体する
ことにした。
三つの箱の下の部分を解体したが,作られた時代が違うのか,
その構造が微妙に違っていた。
どれも,外側は木製で,内側に薄いブリキ?(トタン?)が
張られている。その,止め方が,一つは,丸釘。二つは,ジョイント
が使われていた。多分,最初は丸釘だったんだろうが,その後,
ジョイントに変更されたんだと思う。
側面の組み方は,3つとも,組継ぎと呼ばれる組み方で,
2方向から釘が打たれているので,丈夫で,なかなか分解できな
い構造になっている。
3つの内,二つは組継ぎの幅が3~4cmだが,一つは,
10cmくらいと荒かった。細かい方が古いのか,あるいは,
値段が高いのかは分からないが,多分時代を反映している
ような気がする。
箱を作る職人さんと,ブリキ?(トタン?)で内装をする職人
さん,少なくとも二人の職人さんが関係している。
また,箱の側面は,3枚程度の板をつないであった。これも,
金属釘を使った芋継ぎが一つで,なんと竹釘を使った芋継ぎが
二つだった。
幅の狭い木材をつないで幅を広くして使うのは木工ではよくやるが
ちょっと厚みがあれば,ビスケットを使ってやるのが簡単だが,
電動工具があれば,素人でも簡単にできる。ただこの道具もピン
からキリまである。国産品では,4万円ぐらいで購入できるが,
Lamelloのものは,現地価格で,1650$(日本円105円換算で,
173250円なり)もする。これを日本で買うと,P-TOOLSで,
税込み約23万円なり。
ビスケットではないがドミノと呼ばれるジョイナーは,ドイツ製で,
(フェスツール)日本で買うと目玉が飛びでるくらい高い。
アメリカでは,日本の約半額で以前は売っていた。