---フライス盤(X2互換) ボールねじ化(22)---

 リテーナー作成に必要な8mmのTスロットナットを仕上げました。

 

 こんなには要らないのですが,あれば,不自由しないので。
 10mmに比べると,かわいらしいです。
 例によって,4つ爪チャックにリテーナーを咥えて,12mmの穴を
 開けます。本当は,リーマを通したかったのですが,よく考えない
 で,チャックに咥えたので,リーマを奥まで通すスペースがなく,
 12mmのドリルで,開けました。
 芯だしをしてから,5mm,8mm,10mm,12mmと段階的
 に穴を大きくしていきます。こんなに細かくしなくてもいいのか
 もしれませんが,非力な旋盤なので,何度も,ストップです。

 

 位置決めに使うヤトイを穴にいれて見ました。

 

 ゆるゆるではありませんが,「ぬるっ」と入るのを期待してましたが,
 すんなりと入りました。

 

 どのくらいの精度に仕上げると,「ぬるっ」と入るのか,これも,
 修行ですね。
 リングゲージでも手に入れて,練習しようかな
 と思います。

---フライス盤(X2互換) ボールねじ化(21)---

 旋盤・現行フライス盤のベアリング交換やら調整やらで,
 戸惑ってましたが,前回失敗したヤトイの精度が満足
 いくものができました。
 ヤトイと言ってもリテーナー作成の位置決めに使うだけ
 のもので,MT2のアーバーに12mmの丸棒が取り外し
 できるように,ネジを切ったものです。
 モノタロウでも,ロータリーテーブルのフランジやチャックの
 位置決め(芯だし)に使うヤトイが販売されてます。

  
 写真では,旋盤のMT3の主軸に直接差し込んで加工する
 ための「MT2→MT3」のアダプターに入れてあります。
 先端,根本とも,マイクロメーターで計測して,
 11.997mm前後に加工できました。


 旋盤での切削面は,今回は,あれてしまったのですが,
 ちょっと,大きめでやめて,後は,スポンジヤスリと
 ダイヤモンドやすりで,しあげました。
 旋盤とフライス盤は調整しましたが,完全には終わってないので,
 調整しながらの,製作です。

---コーヒーブレーク---

 やりたいことは沢山ありますが,やり残しも。
 今日は,以前「くさびクランプ」を作成した時に,
 Tスロットナット用にT字型に切り出した材料が残ってたの
 で,今日は,長さをそろえ,10mmのタップを切って,
 Tスロットナットを作りました。

 

 10mmのタップは結構力がいりますし,気をつけないと,
 斜めに入ってしまいます。タップのヤトイも早く作らないと。

 
 無駄にしないで,Tスロットナットが二つできました。

 フライス盤と旋盤を使うようになって,機械の部品が自分で
 できるようになりました。フライス盤や旋盤は,本当に
 マザーマシンですね。

---現行フライス(X2互換機)調整 (4)---

 あまり加工精度には影響ないように思うのですが,テーブル
 とコラムの平行を合わせます。

 

 精密スコヤをコラムにセットして,ダイヤルゲージ数値をみな
 がら,コラムの向きを銅ハンマーでたたいて,合わせました。
 テーブルの精度なのか,精密スコヤの関係なのか,ダイヤル
 ゲージの数値が安定しませんでした。
 両端での差が,1/100~2/100に調整しました。
 その後,コラムの補強のプレートをもどしました。
 コラムとテーブルの平行がでてないと,本体に余分な
 力がかかるそうです。
 ほぼ調整は終わりましたが,補強プレートの本締め後,
 再度,コラムの前後の直角をみて,最終的な調整です。

---現行フライス(X2互換機)調整 (3)---

 コラムの調整が終わりましたので,ハウシング(主軸)の調整
 をしました。ハウジングとマウンターの間に,フィラーテープを
 入れて,調整しましたが,0.08mmのフィラーテープで前後
 の転びが1/100程度におさましたました。

 

 ハウジングの左右の傾き(首振り)は,ハウジングとマウンター
 の連結ボルトの一本だけしめて,後は緩めておきます。

 

 そのままコラムにつけて,プラハンで傾きを調整しては,一番上に
 もっていって4本のボルトの2本をしめて調整しました。

 

 調整が終わって,3本のネジが閉まりますので,ハウジングを
 取り外して,締めてない1本のネジと,後から締めた2本と,はじめ
 に締めておいた1本のネジを締めまししました。
 ハウジングの傾きは,前後左右とも,
 1/100程度(てこ式ダイヤルゲージの半径8cmぐらいの範囲)
 に調整が終わりました。
 私のX2互換機は,ハウジングの前後左右の調整機能がついてない
 ので,調整に足かけ,3日ほどかかりました。
 これで,以前よりは,精度よく加工ができると思います。
 
 明日は,テーブルとコラムの平行を調整します。調整後,
 補強のプレートを元通りにします。

---現行フライス(X2互換機)調整 (2)---

 部品を作るにあたって,フライカッターで,表面をならし,
 両端で厚さを測ってみると8/100程度約0.1mm程度
 の狂いがありましたので,以前から気になっていたフライス
 の調整をします。
 私のX2互換機は,

 

 前後方向で,コラムが傾いていて,ハウジングの転びも
 あります。
 コラムの傾きは,赤矢印にフィラーテープを入れて,調整します。
 ハウジングの転びは,桃色矢印のハウジングとマウンターの
 間にフィラーテープを入れて調整します,
 コラムの前後方向では,15cmの精密スコヤの上下で,
 約0.17mm程度,お辞儀をするように傾いています。

 

 

 0.05mmのフィラーテープを2枚入れると,コラムがおきすぎる
 ようです。
 コラムの固定する場所を見て見ると,「キサゲ」ではなく,
 タガネで傷をつけたようなところが2カ所あります。

 

 きっと組み立ての過程で,コラムの傾きを起こすのに加工
 したんでしょうね。
 0.05と0.01のフィラーテープで調整します。
 本当は,「キサゲ」等の加工ができると確実
 なんでしょうが。
 調整後,約0.01mmまではおいこめました。

 

 調整は,微妙で,0.01mmのフィラーテープを入れるかい
 れないで,違いがでてしまいました。また,コラムの位置に
 よっても違いがあります。
 全部調整し終わってから,コラムの傾きは再度調整する
 必要があるかと思います。
 明日は,ハウジングの傾き,調整します。

---現行フライス(X2互換機)調整 (1)---

 スピンドルのベアリングをオリジナルから,テーパーベアリング
 に交換しました。結果,切削しながらZ軸を下げた時の
 ガタ(異常振動?)がなくなりました。
 組み立てながら,細部の調整をすることにしました。

 

 精密スコヤで,主軸を上下させ,コラムの直角を見ています。
 これは,すんなり,調整できます。

 

 ハイス丸バイト(6mm)を咥えて,これまた,主軸を上下させハウ
 ジングの左右の傾きを見ています。結果,正面からみて,
 ハウジングが,やや左に傾いています。さて,どうやって調整

 

 したもんか,思案してます。

 

 ガラス板をしいて,スピンドルを手で回転させ,コラムの前後の
 傾きを見ています。これは,以前から,前に傾いていることが
 分かってましたので,思い切って調整することにしました。
 
 それにしても,ハウジングの傾き,どうやって調整するか,
 頭いためてます。私のフライスは,マウントとハウジングには,
 ノックピンが使ってなくて,ボルトだけの固定ですので,
 接合方法とボルトの締め方によって,傾きがでます。

---現行フライスミニ改造 (5)---

 組み込み,調整が終わりました。これで,Y軸の調整から,
 開放されます。

 

 はじめ,ナットを締めるとハンドルが重くなり回りにくくなり
 ました。
 あれ,と思い確認してみると,手前のスラストベアリング
 の順番が逆で,きつい方のを奥に入れてました。
 逆に入れ替えると,めいっぱいナットを締めても,軽く
 回るようになりました。
 当初,裏側の部分にスラストベアリングのカバーをつける
 ようかなと思いましたが,すき間が2mm程度なので,こ
 のまま,使ってみることにします。
 中断していた,作業に移りたいのですが,現行フライス
 のスピンドルのベアリングが気になりはじめました。
 時々ガタがでるのもスピンドルのベアリングかもしれま
 せん。いよいよ,ベアリング交換ですかね。
 また,大事になりそうです。

---現行フライスミニ改造 (4)---

 リテーナーが完成です。現物合わせで作りましたので,固定
 用のネジの頭サイズ縮めたり,座繰りの狂いを修正したりと
 すんなりとはいきませんでしたが,完成です。

 

 

 スラストベアリングを組み込んでハンドルもつけてみました。

 

 X軸の軸は,ちょっときつめで,スラストベアリング外すのに力が
 いりましたが,Y軸は,ちょっとゆるめで,スラストベアリングも
 スルっとはいりました。
 明日,若干の修正をして,組み込みます。

---現行フライスミニ改造 (3)---

 だいたい加工の終わったリテーナーの端面処理と溝加工
 をしました。

 

 オリジナルのは,端の方に,ゴムカバー固定用のネジが切られて
 いますが,改造のリテーナーでは,オリジナルのようにはできないので,
 溝に横棒をわたして,中心で固定して,その両脇でゴムカバーを固定
 します。
 切れ端の棒を5mm程度の厚みに切断するのに,久しぶりにメタルソー
 を引っ張りだしてきました。

 

 おそるおそる低速で切断です。
 あと2,3日で,新しいリテーナーとオリジナルを交換できるかなと
 思います。ちょっとだけ使い勝手がよくなること
 です。