---自作MPGワイヤレス化 (16)---

 道のりは、長いです。
 自作手パの無線化を進めてきましたが、一つ、疑問だったこ
 とが解決できそうですので、仕様?を変更してみたいと思い
 ます。
 今までの無線手パでは、A相B相の信号は、直接送っていま
 せんでした。A相とB相の信号から、CWの信号とCCWの信号
 に変換して、CWの信号とCCWの信号を送りました。
 受信側で、CWとCCWの信号に応じて、パルスを生成してい
 ました。
 このようにしてたのは、A相・B相の立ち上がりの検出はでき
 たのですが、立ち下がりの検出方法が分からなかったから
 です。
 NANDゲート等を使ってNOT・A相を作ればいいというアドバイ
 スをいただきました。下記のような回路で、試作してみようと
 思います。

 

 
 CWやCCWのの判定をするのに、立ち上がりでの外部
 割り込みを使いましたが、NOT・A相、NOT・B相を作ることで
 A相B相の立ち下がりを立ち上がりとして検出できそうですの
 で、状態変化割り込みでNOT・A相、NOT・B相の検出を追加す
 るだけですから、それほど大きな変更はしなくてすみ
 そうです。

---PICの罠(MCLR偏)---

 以前アドバイスいただいたことを試してみようと、下記のような
 実験回路を組みました。

 
 この回路で、

      while(1){
         PORTA=~PORTA
         WaitTime(20000);
      }

 初期設定はありますが、このプログラムを走らせました。
 すると、最初は、思った動作をしますが、

 

 途中で、止まってしまいます。プログラム的には、間違いは
 ありません。
 PICの足に触ると、動き出したり、止まったり、動作が安定し
 ません。
 
 通常は、○ドウインの基板を使ってテストしてますが、
 この基板で動いて、ブレッドボードで実行すると、回路は、
 間違ってないのに動かないという事象に遭遇しました。
 違いを考えると、○ドウインの回路は、リセットの回路が組まれ
 ていますが、ブレッドボードでは、組まれていません。
 NETで検索するとありました。MCLRと呼ばれるリセットに使わ
 れる端子を有効にしておくと、リセットの回路がない状態で
 は、不安定になるとありました。
 
 そこで、前述のプログラムのconfigの設定を、
     MCLREN→MCLRDIS
 にして、再度コンパイル、それで、動かしてみました。

 

  あっけなく動きました。
  アドバイスいただいた通りの動作でした。
  LEDの極性を反対にして、ポートにつなぐのが味噌です。
  プログラムでは、時間をおいて、HIGHとLOWを繰り返して
  るだけです。
  こうすることで、PICがHIGHになると吸い出し?でLEDが
  点灯し、LOWになると吸い込みでLEDがつきます。
  私には、目から鱗でした。
  PICのポートが少ない時は、応用ができ
  そうです。

---自作MPGワイヤレス化 (15)---

 自作手パ(MPG)をワイヤレス化するのにアダプターを作製
 し、後は、ケースに組む状態になってます。
 ただ、念のデータの取りこぼしを調べたら、パルスジェネレータ
 を早く回すと、約半分の取りこぼしがあったので、受信側の
 プログラムにリングバッファーをいれました。
 リングバッファーをいれることで、ほぼデーターの取りこぼし
 がなくなりました。
 
 
 多少、疑問が残ったので、送受信のデーターの取りこぼし
 を調べるのに、ローコストLCDシリアル通信モニター
 作製しました。
 これだけでは、ただデーターの表示をするだけなので、
 カウントしたデータを計測してターミナルに表示できるように
 基板とプログラムを作成しました。
 基板といっても、PICにバスコンとICSPの端子をつけ
 
 ただけのものです。

 

 比較的短時間で、ほぼ動くようになりましたが、二つほど
 ドツボにはまって、二日ほどもがくことになりました。
 
 一つは、リングバッファーの操作でした。「s」のキャラクター
 が入力された一つ前のデーターをカウントのキーにするのに、
 リングバッファーの読み取りのポインターを「s」の一つ前に
 もどせばいい、と思いこんでいました。これが、ドツボの始まり
 でした。
 いくら、やっても、思ったキーになりません。
 読み込んだデータを、デバッグ用に表示してみて、やっと
 分かりました。
 データを取り込んだ後、ポインターを次の読み込みにそ
 そなえて、一つ進めていたのです。
 本来なら、ポインターを二つもどさないとだめなわけでした。
 「-1」としていたところを「-2」にしてやっと解決です。
  もう一つは、久しぶりに使ったprintf( )のフォーマットの間
  違いでした。
 「int」の「%4d」としなければならないところを、「char」の
 「%c」としていました。当たり前に、表示されないので、
 あれこれいじって、やっとprintf( )のフォーマットにたどり
 つきました。
 昔、PC用に、Cであれこれやっていたころは、printf( )が
 大嫌いで、直接ビデオラムを操作して表示する関数等を作って
 使ってました。
 今回は、ターミナルへの表示位置を決めるのに、printf( )を
 つかって、エスケープシーケンスの使いまくりでした。

 

 とりあえずのプログラムです。
 main.c
 例によって、ゴミが沢山のこっています。表示をもうちょっと洗練
 させたいなと思ってますが、計測中の表示をやめて、計測終了
 後に表示させた方が、いいのかなと、思案中です。

---手パ(手動パルスジェネレーター)切り替え器制作(10)---

 一応完成した手パ(手動パルスジェネレイター=MPG)で
 すが、コントロールするのに、割り当てた信号線を、
 オルタネートでコントロールしてました。ふとしたことで、
 モーメンタリーでもコントロールできるのではと思い、タクト
 スイッチで、簡単な基板を作って、実験してみました。

 結論から言うと、モーメンタリーでも、コントロールが可能
 でした。
 JogモードからMPGモードへの切り替え、各軸の選択は、
 モメンタリースイッチでも大丈夫でした。
 市販のMPGの各軸選択には、ロータリースイッチが使われて
 います。ロータリースイッチにするのは、多分、誤動作防止
 の意味合いが強いのかなと思いました。

-ローコストLCDシリアル通信モニター(PIC16F1823)-

 諸兄のHPに載っていたローコストLCDシリアル通信モニター

 (PIC16F1823)を作成しました。

 

 USARTのボーレート設定がタクトスイッチでできるのが便利
 です。
 プログラム等は、全部、諸兄の作られた物を使わせていただき
 ました。
 もう一つPICをのせて、データー処理にとおもいましたが、
 今回は、やめました。
 諸兄のプログラムを見てみると、ボーレートの設定をEPROM
 に書き込んで、プログラムからリセットすることで、設定をかえ
 ているようでした。
 いままで、EPROMは使ったことないので、こんな使い方もで
 きるんだなと思いました。
 また、リセットするのに、
  asm(“RESET”)
 というインラインアセンブラーのコードを使ってるようです。
 それにしても、やはりすごいです。このような知識、どうやって
 獲得されたんでしょうね。

---新しいPIC---

 NETサーフィンをしていると「初めてのPIC」というHPが、
 目にとまりました。
 そこで紹介されている「16F1455(16F1459)」というPIC
 が目にとまりました。
 スペックを見ると、クロックが48Mhzに設定でき、
 2.3v~5.5vの幅広い電圧で動作できるとのありました。
 早速衝動買いをしてしまいました。
 ○月や○ルツ等では、取り扱いがなく、「○S」という初めて
 の会社での購入になりました。
 届いたパッケージは、会社独自のおしゃれなものです。

 

 中身は、HDD等の包装に使われている素材の袋にパッケージ
 されてました。

 

 開けてみると、PICは、静電気防止のスポンジ?ではなく、
 一つ一つプラスティックのケースに入っていました。

 

 感想としては、ICの取り扱いになれた?会社なのかなと
 おもいました。
 この「○S」という会社は、PICの検索をすると、必ずといって
 いいほど引っかかる会社でした。なんどか、HPは見て存在は
 知っていたのですが、どんな会社か分からず、利用していません
 でした。
 在庫のしなものばかりではなく、海外からも取り寄せ?で
 しなものを購入できるようです。

---自作MPGワイヤレス化 (14)---

 昨日コーディングしたリングバッファーを使ったプログラムの
 検証が終わりました。
 ほぼ満足のいく結果で、データーの取りこぼしもほとんどなく
 なりました。
 今回、リングバッファーに使ったメモリーは、256バイトで、
 これだけで、メモリーの74%を使ってしまいます。
 でも、効果、絶大ですね。パルスの生成に時間がかかる
 ので、その時間差を吸収してくれます。MPG1回転で、
 100パルスですから、2回半程度の回転に対応できると
 思います。
 今回は、大きなはまりどころもなく、すんなりでした。
 main.c
 ざっと、ゴミを取り除いたプログラムです。
 例によって、「uart.c」と「uart.h」は諸兄のものをそのまま
 使わせていただいてます。
 
 LCDのデバックモニターを作成予定ですが、ついでに、
 I2C接続のLCDもあれこれいじってみようと思います。
 本日、LCDの部品が到着しました。

---自作MPGワイヤレス化 (13)---

 どこでデータが欠落するのか、いろいろ調べようと思って
 ます。そのために、LCDデバックモニターを作って、みようと思
 います。部品を注文しましたので、届くのをまちます。
 デバッグモニターの制作と平行して、データー受信を
 リングバッファーを使ったプログラムに変更しみようと
 思います。
 当初は、リングバッファーを使ったプログラムにする予定で
 したが、リングバッファーの理解がいまいちで、コーデング
 できませんでした。その一番の原因は、構造体とポインタの
 理解ができてないことでした。
 ネットには、リングバッファーを使ったプログラムが沢山ある
 のですが、そのほとんどが、構造体とポインタという、私が
 一番苦手な手法を使ってありました。
 いろいろあさっていると、構造体とポンタを使わないプログラム
 を使って解説しているHPを見つけました。
 Elementary data structures - Queue
 このHPでやっと、リングバッファーの仕組みが理解で
 きました。
 また、このプログラムを組むにあたって、割り算のあまりを
 求める、計算をしなければなりません。この計算に、結構
 な時間がかかります。一般的には、計算の時間を短縮す
 るために2のN乗の数を使うそうです。2のN乗の数を使う
 ことで、割り算のあまりを出す計算を、X & (N-1)とする
 ことで可能にできるそうです。これで、飛躍的に計算を早く
 できると書いてあるHPにも出会ました。この2のN乗の大き
 さをバッファーの大きさにするそうで、計算時間の短縮がで
 きます。
 この & を使った計算方法が、
 %(剰余)の最適化について
 というHPに分かり易く書いてありました。
 ということで、リングバッファーを使ったプログラムを
 コーデングしていきます。

---自作MPGワイヤレス化 (12)---

 
 16F1827への移植がほぼ終わったので、有線でのMPGと
 ワイヤレスのMPGの動作について、テストしました。
 Multi Step-Cycle Jog Step1.00の設定で
 100パルス(MPG1回転)をSS経由でMachを動かして
 ました。
   ワイヤレスMPG ゆっくり回転 97.00
              早めに回転 64.00
   有線    MPG ゆっくり回転 100.00
              早めに回転 100.00
 というような結果で、ワイヤレスの方は、早く回転すると、
 4割ほど、パルスが欠落するようです。
 今回生成したA相とB相のパルスは、振幅を少し広めに
 とりました。この振幅をもうちょっと狭くすると、応答もよく
 なるような気がします。
 送信と受信側で、送受信のデータの個数を計測してみ
 
 ようと思います。

---自作MPGワイヤレス化 (11)---

 外部セラロックを使わないで、内部PLLを使って、32Mhzで
 動作させるために、16F1827に16F88のプログラムを移
 植しました。
 今回、移植するのに、丸々3日ほどかかりました。はまっ
 てしまったのは、二つでした。
 一つ目は、大いなる勘違いで、
     for( ; ; )
 の使い方を誤ってました。そのため、A相、B相のパルスが
 正しく発生できませんでした。16F88で作った時は、パルス
 の発生を前後の余裕をもってしていたので、その余裕が、
 ロジックの誤りを吸収してくれたようです。初期値1~5まで、
 5回のループを作りたいのに、
   for(i=0;i<5;i++)
 のような記述をしてました。これでは、0~4までの5回の
 ループになってしまいます。正しくは、
   for(i=1;i<=5;i++)
 でした。
 もう一つは、原因がよく分からないのですが、クロックを早く
 すると、PORTが思った動作をしてくれなくなるようで、
 PORTレジスタとLATレジスタ
 
 と
 PICとMikroC
 
 に記事がありました。
 早速、LATレジスタを使って組み直すと、見事動きました。
 動いたプログラムです。ゴミが沢山残ってます。
  main.c
 特に、メインの処理では、switch分とif分が混在してます。
 原因をあれこれ探るためにやった名残です。
 もしかして、このように、PICは癖があるのかもしれませんね。
 AVR等は、どうなんでしょうか。
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*           追記           *
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 もしやと思い、諸兄の記事を参考に、ポートのビット操作
 の間に’nop’を一ついれて動かして見ました。
 あれほどなやんだのが嘘のように、通常の書き込みで、
 LATレジスタを使わないで、動きました。
   ’nop’をいれたプログラムです。
     main.c
 やはり、諸兄はすごい。