---C3互換機 FL350Eの主軸ベアリング交換---

 昨年アンギュラーベアリングに交換して使ってた旋盤C3互換
 機のベアリングがまた、だめになりました。調整の仕方がきつ
 
 過ぎたようです。
 今回は、テーパーベアリング(30206)に交換します。
 交換するにあたって、ベアリングの厚みがトータル1.25mm
 ほど厚くなります。2個使いますので、約2.5mm程度、両脇
 に広がります。それで、一番外側の黒のスペーサーを3mm
 程短くする必要があります。

 

 また、テーパーベアリングのインーナーレースの形状に合わせる
 のに、ベアリングの内側のスペーサーの肩を落とす必要があります。

 

 この二つは新しい部品を購入して、旋盤を分解する前に加工しました。
 それから、インナーレースが1.25mm外側にオフセットしてあるので、
 (写真赤の部分)両方で2.5mm程度隙間ができますのでこれを埋め
 る必要があります。

 

 私は、2mmのPOM板をCNCで切り抜き、スペーサーをつくり
 ました。

 
 肩を落としだオリジナルのスペーサーとギア-の間に入れます。
 これらの加工した部品を使い組み立てました。
 心配だったのは、エンコーダーがセンサーと干渉しないかでしたが、
 仮組では、事前につけておいたエンコーダーの位置とそれほど
 変わらなかったので、新たにスペーサーを入れず組みました。
 センサーをつけてみるとぎりぎりのクリアランスだったので、
 取り付け穴を長穴に加工して逃げようと思いましたが、センサー
 をよく見ると、調整用に、長穴になってました。

 

 目一杯調整して、だいたい、センサーの中央にエンコーダーが
 がきました。
 あるメーカーの取説には、

 

 黒矢印のスペーサーを2.8mmで作って、さらに、青矢印の
 スペーサーはオリジナル4mmから4.8mmに変えるように
 ありました。これは、実際の寸法とちょっと違うような気がしまし
 た。
 正確には、黒矢印スペーサーは、1.25mmにして、青矢印の
 スペーサーはオリジナルの4mmのままにして、ギアの側に、
 1.25mmのスペーサーを入れるのが本当でしょうね。
 私は、省略で、2mmのスペーサーをギヤの方にいれて、
 センサーの位置を調整しました。
 今回はスピンドルも新しいスピンドルに交換してみましたが、
 精度は、以前の物の方が部分的にいいです。特に、新しい
 スピンドルは、フランジの部分で、15/100程のずれがあ
 ります。

 

 MT3のテーパーの部分と内側の出っ張り?の部分では、
 ぶれが、1/100~2/100程度ですから、このぶれは、

 

 スピンドルの精度のようですね。フランジ部分については、
 あとで、削ろうかなと思います。
 諸先輩の記事では、テーパーベアリングに交換することで、
 精度もよくなったとの記事を見かけます。

 
 私の旋盤で、多少精度がよくなったものの、それほど出なか
 ったのは、ハウジングの精度が出てないのかもしれま
 せん。