---スクロールチャックの爪の調整---

 スクロールチャックの爪を外してみて,しげしげと眺めると,
 なんと一つだけワークと接触する部分の一番奥の所に,
 幅0.2~0.3mm程度のバリがありました。
 ヤスリ削ってとりあえず取りましたが,なんとも気持ち
 悪いので,かねてからやろうと思っていた爪の研磨を
 することにしました。
 
 必要なエアリュータ-等はこのために以前に買っておいたの
 があり,刃物台への固定用のアダプターも作っておいたの
 で,さっそくやることにしました。
 これも,YUSAさんHPの「芯だしバーを作ろう」に記載が
 あったチャックの研磨を見てやりました。
 まず,爪の奥になる部分をグラインダーでけずりました。

 

 黄色の○の部分です。焼きが甘いのか,あっという間削れ
 ました。この部分で,ボックスレンチのコマを咥えます。
 旋盤は,500rpmぐらいの低速で回し,リュータ-は,
 結構高速で回します。
 新聞紙で養生して,何度もリュータ-を出し入れします。
 火花が出っぱなしです。

 

 研磨後,咥えたコマと同じ程度のものを咥えてダイヤルゲージ
 で測定すると,1/100程度のブレにおさまりました。咥えなおして
 も私の旋盤の主軸の精度の5/100程度におさまりました。
 10cm程度ワークを咥えた時の先端のブレを少なくしたかったの
 ですが,これは,大きな変化はありませんでした。
 主軸の精度が上がらないと,チャックの精度もあがりませんね。
 それにしても,「寿貿易さんの整備してからの出荷」に惚れ込
 んで購入しましたが,チャックの爪のバリには,がっかりでした。
 主軸のブレの原因は,主軸の精度・ヘッドの精度,どちらでしょうか。
 ベアリングは日本のものを使っているので考えにくいのですが,
 できれば,精度を上げたいものです。

“---スクロールチャックの爪の調整---” への3件の返信

  1. AGENT: Mozilla/5.0 (Windows NT 6.1; rv:29.0) Gecko/20100101 Firefox/29.0
    TRさんありがとうございます。
    リュータ-の治具は,ブロック状のワークに穴をあけて,はじを1cm程度に削るだけですから,それほど手間はかかりません。
    それから,穴ぐりでは,焼きが入ってると,手強いと思います。爪は焼きが甘いので,フライスけずれるかとおもったら,結構かたかったので,フライスでの加工あきらめて,グラインダーにしました。

  2. AGENT: Mozilla/5.0 (compatible; MSIE 9.0; Windows NT 6.0; Trident/5.0)
    続けて失礼します。
    穴ぐりで切削しても良いかもしれませね。
    バーは、太めでしょうけど。

  3. AGENT: Mozilla/5.0 (compatible; MSIE 9.0; Windows NT 6.0; Trident/5.0)
    maboさん、こんいちは。
    こういった方法があるとは!
    良いですね~。
    リューターをつかむ、治具が大変そうですね。

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