---現行フライスミニ改造 (2)---

 4日ほどかかって,リテーナーの加工が終わりました。

 

 

 ただの鉄の塊から,時間をかけて一つの部品ができるというのが,
 一つの大きな喜びです。
 エンジンなどを自作する方は,動いた時の感動はひとしおな
 んでしょうね。
 今回,いやというほど感じたのが,道具は,調整しないとだめ
 だということです。
 ロータリーテーブルも,調整なしで使い始めましたが,調整後は,
 なんと,二倍ぐらいのスピードで作業がはかどりました。
 毎回が勉強ですね。
 調整ついでに,取説を読むと,バッククラッシュの調整の仕方
 も書いてあったので,調整しました。きつめになりましたが,
 殆どガタがなくなりました。
 切り子よけのゴムカバー取り付けの穴の加工と座繰りが残
 ってますが,ほぼ完成です。座繰りは,省略して,ゴムカバー
 の穴だけを加工しようと思います。

---毎回が勉強---

 ロータリーテーブルを使って,部品作りをしています。最初,
 調子よくすすみましたが,本日,続けて,エンドミルを二本
 破損させてしまいました。
 テーブルの上に固定してある4つ爪チャックを手で揺すって
 みると,明らかにガタがあります。
 エンドミルの折れた原因は,このガタのようです。
 調整すべく,あっちこっちを見て見ましたが,なかなか分か
 りません。裏側を見てみると,4つの穴があいた円盤があり,
 内側にネジが切ってあります。これだろうとあたりをつけ,
 急遽,ヤトイを作って締めて見ることにしました。

 

 構造は,デスクグラインダー刃を取り付けるナットと同じで,
 磨き棒とボルトナットで,

 

 間に合わせに作りました。このヤトイで,締めて見ると,
 ゆるゆるでした。締めすぎると,テーブルが動かなくなります。
 加減が難しかったですが,テーブルの回転がしぶめになる
 ように調整しました。この調整で,ガタは,殆どなくなりました。
 しかし,ハンドルの動きがかなり重くなったので,
 これまた急遽間に合わせにハンドルを大きくするヤトイを
 作りました。

 

 今日も回り道しましたが,ワークをセットして,切削をしてみると,
 ガタがなくなり,気持ちよく切削できます。
 しうかし,切削してる時に,時々,ガタっと振動します。
 考えられるのは,スピンドルのベアリングでしょうか。
 一段落したら,ベアリングも見て見ようと思います。
 間に合わせでハンドルをつくりましたので,Y軸のハンドルと
 時々干渉します。後で,よく考えて,きちんとしたもの作ろうと
 思います。ハンドル,電動で回せたらいいですね。
 0から作るのは,ちょっと時間がかかりそうですが,X軸の
 オートフィーダーが使えそうです。

 

 某オクでは,21000円程度で出てます。写真のは,
 184$ちょっとです。悪い虫がまたおきそうです。

---センターファインダー覚え書き---

 便利な道具を見つけて使い始めましたが,使い方を誤って
 破損,再購入となりました。
 忘れないために,使い方をまとめておきます。
 (1)まず,コレット等に黒矢印のシャンクを咥えます。
 (2)中心を見つけようとする穴(円の外径)の中心にシャンクが
   くるように,X,Yテーブルのハンドルを動かしておおざっぱに
   合わせます。
 (3)中心見つけようとする穴(円の外径)を端子の先端
   (黄色矢印)がなぞるようにセットします。
 (4)緑矢印の回転止めを固定し,フライスの左側にくるように
    セットします。
 (5)ごく低速でフライスを回転させて,端子の先端が穴(円の外径)に
   常に接しているか確認します。必要に応じて,赤矢印のネジを緩め
   端子の固定されている根本に角度を持たせます。

  

 (6)フライスを低速で回転させ,Y軸のハンドルを1目盛りか2目盛り
   わずかに動かします。この時インジケーターの針の動きに注意します。
   針は120度ぐらい左右に激しく動いています。フライスのハンドルを
   右回りか左回りに動かした時に,この左右に動いている針の動きが
   わずかに変化します。左右のふれがわずかに少なくなる方向に
   少しずつハンドル回していきます。
 (7)少しずつハンドルを回していくと,振れ幅が小さくなっていきます
    が,ある場所から逆に針のふれが大きくなります。一番針のふ
    れが小さくなったところで,Y軸のハンドルを回すのを止めます。
 (8)針のふれが最小になった所で,回すハンドルをY軸からX軸に
    変更し,同じように注意しながらハンドルを回していきます。
 
 (9)針のふれが殆どなくなるまで,
   Y軸→X軸→Y軸→X軸→・・・・・・・・・
   と繰り返しますが,一度か二度の交代で針が振れなくなる場所
   が見つかるずです。この位置が穴(円の外径)の中心の座標です。
 X2の互換機だと懐が狭いので使いにくいのですが,便利に使って
 ます。
 下記の動画は,針が殆ど振れなくなった中心の座標をしめしてます。
 
 
 今回のフライスのミニ改造でも,便利に使いました。

---現行フライスミニ改造 (1)---

 これも以前から気になっていた,Y軸の改造を行いまます。
 改造といっても新しくリテーナーを作って,スラストベアリング
 を入れるだけです。現行のフライスには,スラストベアリング
 が入ってないので,調整がうまく行きません。
 プレートを切断します。

 

 フライスでおおざっぱな形に切削します。

 

 旋盤に咥えて,ハンドルの付く部分の加工をします。

 

 フライスのロータリーケーブルにセットして,中繰りを行います。

 

 本当は,旋盤でやろうと思いましたが,残念ながら,中心の12mm
 のドリルとリーマが咥えられません。
 中繰りを旋盤でしてから,フライスで中心の加工をしてもよか
 ったのですが,練習がてら,ロータリーテーブルを使います。
 5mmほど掘り下げましたが,時間がかかります。
 同じように反対側も中繰りして,中心を12mmに加工します。
 やはり,機械の限界をよく考えないと,加工手順の無駄がでてしま
 います。
 旋盤でも,もうちょっと径の太いドリルを咥えられるといいのですが。
 ロータリーテーブルで加工ですが,やはり,フライスのガタがでて
 しまいます。ヘッドのがたもう一度調整するようです。

---スクロールチャックの爪の調整---

 スクロールチャックの爪を外してみて,しげしげと眺めると,
 なんと一つだけワークと接触する部分の一番奥の所に,
 幅0.2~0.3mm程度のバリがありました。
 ヤスリ削ってとりあえず取りましたが,なんとも気持ち
 悪いので,かねてからやろうと思っていた爪の研磨を
 することにしました。
 
 必要なエアリュータ-等はこのために以前に買っておいたの
 があり,刃物台への固定用のアダプターも作っておいたの
 で,さっそくやることにしました。
 これも,YUSAさんHPの「芯だしバーを作ろう」に記載が
 あったチャックの研磨を見てやりました。
 まず,爪の奥になる部分をグラインダーでけずりました。

 

 黄色の○の部分です。焼きが甘いのか,あっという間削れ
 ました。この部分で,ボックスレンチのコマを咥えます。
 旋盤は,500rpmぐらいの低速で回し,リュータ-は,
 結構高速で回します。
 新聞紙で養生して,何度もリュータ-を出し入れします。
 火花が出っぱなしです。

 

 研磨後,咥えたコマと同じ程度のものを咥えてダイヤルゲージ
 で測定すると,1/100程度のブレにおさまりました。咥えなおして
 も私の旋盤の主軸の精度の5/100程度におさまりました。
 10cm程度ワークを咥えた時の先端のブレを少なくしたかったの
 ですが,これは,大きな変化はありませんでした。
 主軸の精度が上がらないと,チャックの精度もあがりませんね。
 それにしても,「寿貿易さんの整備してからの出荷」に惚れ込
 んで購入しましたが,チャックの爪のバリには,がっかりでした。
 主軸のブレの原因は,主軸の精度・ヘッドの精度,どちらでしょうか。
 ベアリングは日本のものを使っているので考えにくいのですが,
 できれば,精度を上げたいものです。

---フライカッター (2)---

 とりあえずフライカッターが完成です。
 今日は,フライカッターの端面のR加工を旋盤で行い,
 チップの取り付け部分をフライスで切削,ねじ切りをしま
 した。

 

 やはり,チップの取り付け穴は,テーパーがかかっていて,
 出口が3mmでしたので,3mmのキャップスクリューを使うと,
 中間がすかすかです。後で,専用のものにするようですね。
 切削をしてみると,結構大丈夫でしたが,半径が大きくなるため
 結構力がかかるようで,2度ほど,食い込みでとまりました。
 写真,黄色丸部分です。

 

 材料は,デンスバーですが,表面がこのチップだとあれますが,
 これで,大きめワークを一度に加工できます。

---フライカッター (1)---

 ボールねじの換装で使うリテーナーを作るのに,手持ちの
 フライカッターはちょっと小さいので,80mmの切削ができる
 ものを作ることにしました。
 材料は,手持ちのSSのプレートをスライスしたのと手持ち
 SSの磨き棒16mmを使います。
 20mmにスライスした物の高さをつめ,テーパーのついた
 穴を開けます。
 旋盤を購入したときにセットで購入してあった4つ爪チャックを
 初めて使います。
 諸先輩のHPを参考にしながら,丁寧に芯を出します。

 

 それほど手こずらないで,1/100程度に調整できました。
 複式刃物台は磨き棒のテーパー切削のために2度ほど傾けて
 ありますので,そのまま中繰りをします。
 磨き棒を入れながら,現物あわせで削ります。

 

 削り終わってみると多少削りすぎで,ちょっとゆるめですが,
 何とか,体裁が整いました。

 

 諸兄のHPには詳細な写真等が載ってますので,そちらが
 参考になると思います。
 チップを取り付ける溝の加工と,端面にRをつける加工が残って
 ます。チップは,以前,某オクで,まとめて落札したチップが
 使えそうなので,それを使います。
 チップを止めるためのネジも専用のものが販売されている
 ようですが,取り合えず,キャップスクリューで代用して,
 後日,交換します。

---デジタル温度計キット(2)---

 組み立て終わったので,電池につないで見ました。
 ところが,LCDに「1」しか表示されません。イモハンダが原因
 かと思いハンダ部分を全部再加熱して見ましたが,同じです。
 組み立てマニュアルを見ると,VR3周辺を点検すべしとあります。
 よく見てもおかしいところはないので,再度,組み立てマニュアル
 と熱電対のマニュアルを見てみると,ありました。
 熱電対マニュアルでは,
              VR3--1MΩ
              RT---470KΩ
 に変更するとあるのに,本体のマニュアルでは,
              VR3---470KΩ
              RT---1MΩ
 と反対の表記でした。熱電対のマニュアル通りに組み立てたので,
 本体のマニュアルのように変更したら,動きました。
 マニュアルの間違いでした。
 氷水とお湯で,おおざっぱに更正しました。
 うまく動いています。

 

 後で温度計と比べながら,正確な更正をしてみます。
 マニュアルが間違っていたのでは,動きませんね。

---デジタル温度計キット (1)---

 焼き入れをしましたが,正確な温度が分かればと思い,
 秋月電子の温度計のキットを購入,組み立てました。

 

 9Vの電池仕様です。
 ケースが加工中なので,まだスイッチは入れていませんが,
 いくつかの抵抗とコンデンサーをつけて,後は,ICと液晶を
 つけて完成です。
 ちょっと面倒と言えば,ICソケットを加工しなければいけないので,
 そのところだけが,ちょっと緊張しました。
 完成後,更正をしなければなりませんが,楽しみです。
 熱電対(温度プローブ)の取説には,-200度から1250度まで
 測定できるとあります。

---初めての焼き入れ---

 オフセットセンターのセンター部分の焼き入れをしました。

 

 輝く赤い色が目標でしたが,明るい赤ぐらいまでしか加熱
 することができませんでした。バーナー二つぐらいやると
 良いのかもしれません。
 でも,輻射熱はすごいもので,バーナーのプラスチックのノブ
 が熱で,とけてしまいました。(赤色矢印)

 

 ワークは,真っ黒に酸化物?(黄色矢印)がつきました。
 この後磨いて,焼き入れしてないものとならべてみました。

 

 右側が焼き入れしたものですが,黒い酸化物が凸凹の凹の部分
 に入り込んで,磨いてもとれないので,斑になってます。
 鏡面の加工には,ほど遠いです。
 耐火煉瓦とバーベキューの鉄板で焼き入れの炉?を組み立てました。
 といっても,並べただけですが。

 
 コンクリートなどで,きちんと組んでおくといいのでしょうね。
 焼き入れしたのを磨き棒にはめ込み,接着材で固定の予定でしたが,

 

 クランプした時の傷がうまい具合に聞いて,圧入状態になって
 とれないので,そのままです。
 芯押し台にセットしてみました。ちょうどいいようです。

 

 後は,センターなどの加工精度でしょうか。
 練習あるのみですね。